「沢登り実技トレーニング」

7月5日~6日、例年兵庫県山岳連盟が開催している、初心者•中高年のための「沢登り教室」に参加しました。7月は台高山系本沢川•白倉又谷の遡行です。メンバーは2名の講師と、受講生3名の計5人です。
5日は生憎の雨であるが、神戸登山研修所を十三時に車で出発、阪奈道から天理市を経て奈良県川上村の定宿である民宿「かわかみ」に到着。宿の温泉で汗を流した後、ビールと家庭料理に舌鼓。食後は蛍を見に沢に向かうが、今年は皆無であった。集中豪雨で餌となる川の虫が流されたた
めらしい。ただし、立派な雄鹿には遭遇した。就寝前の語らいがまた楽しい。
翌日は幸いにも雨が上がって薄日が射しているが、やや肌寒い。7時前に朝食、車で沢の入り口の駐車場に到着。耐寒ウェア、フェルト底の沢登りシューズにゲイター、ハーネスにカラビナ•ヌンチャク、ヘルメット等、準備怠りなく林道から沢に入る。前日が雨のため水は豊富で澄んでいる。流水に踏み入った途端、うんっ冷たい。沢泳ぎは大丈夫かなと不安がよぎる。小鳥の囀りを聞きながら爽やかな朝の川床を、大小の岩の間を歩行するが、滑りやすい石の上でバランスをとるのが中々難しく、よろけながら必死についてゆく。程なく、左の滝から落ちた激しい流れに行く手を阻まれる。巾は5メートルぐらいか。かなりの深さで、ここは泳いで渡らざるをえない。えいっと、思い切って飛び込み、激しい流れに逆らって泳ぐ。対岸の岩肌は滑らかですべりやすく、やっとの思いでよじ登った。大きなナメ滝は右岸のすべりやすい大岩をロープで確保しながら登るが、今年は頑丈な残置ロープがあったので(どこかのパーティーの訓練用か)、それを拝借して難なく通過。かなり時間の節約にはなるが、残置ロープはやはり味気なく、たとえ初級の岩登りであっても、講師が設置する基礎的なロープワークやプルージックの使用法を学び、事後は回収するのが自然ではないかと感じた。大きなヘツリは左岸の大岩を巻くのに苦労するが、今年は水が少なく胸まで浸かって難なく通過。しかし、上流ほど水は冷たく次第に体は冷えてくる。最後の水の湧く深い淵は十メートルほどの泳ぎとなるが、対岸の岩場はすべりやすい上にホールドがなく、やっとのことで引き上げてもらったが、その間に体は完全に冷えきって寒いこと、しばらくは震えが止まらなかった。ここで遡行は終了。左岸の林道を下って駐車場に戻って昼食となった。
帰路は、入之波温泉「山鳩の湯」でゆったりと体を温めた後、川上村で前日に予約していた「柿の葉ずし」を受け取り(これらが沢登りのもう一つ楽しみでもある)、高速道路で帰神した。遠路のドライブ、懇切な沢登りの指導をしていただく講師の方々にはいつも感謝で一杯です。また、ベテラン受講生のK兄妹にもお世話になりました。とくに、モデルのようなN子さんは朗らかで楽しく、パーティーを明るく盛りたててくれました。毎年参加していますが、沢は年々その印象が異なり、沢登りは本当に素晴しいと感じています。また次回もぜひ参加したいと思います(御年七十九歳。後何年続けられるかなア)   (受講生 K)

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