新年おめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

 去年、ある講演会で聞いたのですが、昨年は、干支でいえば戊子(つちのえね)、この年は歴史的に世の中が大きく変動する年なのだそうです。六十年前のこの年に東西冷戦が始まり、また我が国では、太平洋戦争後の新たな憲法が施行された時(正確には昭和二十二年)でもあったのですが、リーマンブラザースの倒産に始まる世界的な金融と雇用不安、石油価格の乱高下、オバマ大統領の誕生など、まさにそのことを物語っているのではと思います。

 我が山岳連盟は、まさにその激動の昭和二十三年に設立されました。それは、太平洋戦争後の混乱から、登山によって青少年の健全育成を図ろうと先輩諸氏が努力され創られたものです。

 そして、その後昭和四十五年には神戸登山研修所を建設し山岳連盟の土台を築いていただきました。今日、我々はその恩恵にどれほど浴しているか、計り知れないと思っています。

 昨年の六十周年記念式典、祝賀会、様々な記念行事では、多くのご来賓、会員、関係者のご参加のもと、先人、先輩のこれまでのご尽力に感謝するとともに、これからの山岳連盟を多くの登山者のための連盟として、皆で共に努力していくことを誓いました。

 登山の多様化は、今後もその傾向は強くなると思います。それだけに、一般登山者の山に対する理解を深め、充分な準備と体力を備え、登山をしていただくためにも、連盟の果たす役割は大きいと思っています。そのような安全登山の推進という点からも、昨年秋、立ち上がったSAR研究機構(安全登山)のこれからに期待しています。また、将来、国を担う青少年にもっと山や自然やクライミングに親しんでもらうような機会を皆で努力して実現して行きたいと思います。

 今年は高校総体登山大会が七月末から八月始にかけて氷ノ山、鉢伏山、蘇武岳で開催されます。山岳連盟としての役割を充分認識し、大会の成功に尽力していかねばなりません。

 また、五月頃には、連盟創立六十周年を記念して「ふるさと兵庫百山」が梶浦参与、小堀会員の大変なご努力により出版の予定です。大いにご活用いただきたいと思います。

 最後になりましたが、皆様方にとり良い年となりますよう心から祈念して年頭のあいさつといたします。

兵庫県山岳連盟  会長 中島  龍






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