平成20年 7月 定例自然観察会

「主催」:自然保護委員会・普及委員会

「実施日」:08年7月21日

「行事名」:国生み神話の島 沼島を訪ねて

「場所」:南淡町 沼島

「報告」:
 今回は、兵庫県最南端の沼島を訪ねた。沼島は淡路島南端の譲羽山地の南4kmの対岸に浮かぶ美しい島である。今回も総勢100名という大部隊での自然観察になった。
 土生港から海上わずか10分足らずで上陸後、神宮寺中川御住職から島の歴史について、また環境省の小野アクティブレンジャーから国立公園のレクチャーを受けた。その後、炎天下、植物と地質の解説を聞きながら島を半周するコースを辿った。中川御住職は沼島の自然保護活動にも取り組んでおられ、今回もそのグループから数名が案内を兼ねて参加された。
 国生み神話の舞台である立神岩から古水の浜への道では、いつもの山地の観察会では決して見ることが出来ないハマナタマメ、ハマナデシコ、ハマゴウ、ハマウドなどの海辺特有の植物が観察できた。
 古水の浜は近畿自然歩道に指定されている周遊路から急な坂を下った礫と小石の美しい入り江浜であるが、美化活動として漂着物の収集も実施した。休息の後、沼島の地層と地質についての説明を受けた。わずか4kmの距離を隔てた淡路本島との間には紀の川から吉野川に続く日本列島を分断する大断層があり、沼島の地質は対岸とは異なり、全島結晶片岩から出来ているとのことであった。地質についての説明は興味深く、今後とも自然観察の幅を拡げる取組みの必要を感じた観察会になった。
 (自然保護委員会)