兵庫県山岳連盟 指導委員会 日本体育協会公認スポーツ指導者 指導員資格AC・SCの分離について 登山月報552号より転載
登山月報 第552号 平成27年3月15日発行分より転載
スボーツ指導者資格(ACとSC)の分離について
日本山岳協会 指導委員会
概 要
スポーツ指導者の資格に関しては、 アルパインクライミング(A C)とスポーツクライミング(S C)の2 種類について、別資格として、養成講習会、検定会を実施し、
専門科日の修了認定を行つているが、 日体協のデータベース上では区別されていない。
今後もこのままの状態が続くと、 日山協として独自のデータベースを構築しないと管理不能になる。 また独自のデータベースで2重管理するのも事務処理の負担が重く、
混乱を生じる恐れがある。
かねてより、 日体協のデ、ータべース上で区別できることを希望していたが、今般日体協より、「別資格として扱うことにより区別は可能」との回答を得たので、指導委員会と競技部で検討した結果、 分離する方向で日体協に申し入れることになった。
新システム
1.資格の種類
アルパインクライミングとスポーツクライミングを別資格として扱う。 山岳とスキ一両方の資格を持つようなケースと同様の扱い(マルチ資格)になる。
2.登録料について(更新は4年に1回)
【初回登録時】
初期登録手数料十基本登録料十資格別登録料
【更新時】
基本登録料十資格別登録料
初期登録手数料 | 3,000円 | 資格取得時のみ |
基本登録料 | 10,000円 | 新規登録時及び更新時 |
資格別登録料 | 2,000円 | 新規登録時及び更新時 =>競技団体に還付 |
※A CとS Cでそれぞれ資格別登録料が必要になる。
(1)初めて資格を取得するケース
従来通り(初期:15,000円 4年ごとに12,000円)
(2)A Cの資格を持つている人がS Cの資格を取得する場合
(従来)新たな費用負担は生じなかった。
(今後) 資格取得時に5,000円(3,000円+2,000円)
更新時に14,000円(10,000円十2,000円x2)
※この場合、資格有効期限は、旧資格の期限になるので、資格取得時の資格別登録料は残りの有効期間 に応じて案分される。
(例:有効期間が残り2年間の場合、 資格別登録料は2000円x2/4=1000円)
(3)現在、ACとSCの両方を保有している人
初期登録手数料は不要 l 次回の更新時に、 資格別登録料を2種目分(2,000 円x2)を支払う
3.国体監督資格について
国体の監督資格については、 現行どおり「山岳競技資格」ということで条件にしておけば、A Cの資格でも 問題ない。 将来、 S Cの資格保有者がふえてくればその段階で「山岳(スポーツクライミング)資格」と明記して条件を
つくれば良い。
4.義務研修について
現在の資格者を割り振つた時に、 中には両方の種目の資格を持つている人がいる。 その人がその時点で義務研修終了だった場合、 両方を修了とする。
※義務研修に関しては、A C、S C共に都道府県体協の主催する研修会も認める方向で検討する。 その 他、 細かい点でいろいろと詰める必要はあるが、分離する方向で作業を進める。
5 .新システムへの移行
S Cの制度が発足した平成21年以降の資格保有者の資格リストを作成する作業が有り、 かなり大変な作業となるが、 順調に推移すれば、 平成28年4月登録者より、新システムでの登録になる。
【参考】
平成22年度以降の指導員と上級指導員の専門科目修了者数を以下に示す。 H26年度は未集計だが、 A Cでは指導員と上級指導員併せて30名以上、 S C指導員は50名以上が 専門科目を修了している。
AC | SC | |||
上級 | 指導員 | 上級 | 指導員 | |
H22 | 31 | 107 | 41 | |
H23 | 10 | 13 | 51 | 57 |
H24 | 59 | 77 | 7 | 134 |
H25 | 10 | 77 | 3 | 87 |
H22〜 25 合計 |
110 | 274 | 102 | 278 |