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2014年第2回近畿地区山岳連盟登山技術合同研修会 レポート 

11月9日(日) 9時より大阪府岳連主管により神戸登山研修所で開催されました。
近畿2府4県の岳連・労山の合同研修会で滋賀岳連 5名  京都府岳連 2名   大阪府岳連 15名
大阪府勤労者山岳連盟 4名  兵庫県勤労者山岳連盟 3名  兵岳連 6名  合計35名の参加でした。

始めに、主管の大阪府岳連 石田遭対委員長の司会で始まり、大阪府岳連 中村会長の挨拶がありました。続いて日山協 西内博登山部長より各専門委員会を横断的に纏める登山部の創設、それに伴いUIAA STNDARDの取得 教育指導システムの強化 教育マニュアルの統一化 個人会員獲得に向けた枠組み作りなどを推し進めていく旨の話があった。
引き続き、岩田技術委員長より研修内容の説明を受けた。
研修内容
1.オートロック式ムンターヒッチのセッティングと解除方法
2.クローブヒッチでの固定分散
3.セルフブレーキ機能付ビレイデバイスの問題点
4.同上機器 ロック時の解除方法
5.ダブルロープでのゼロピンの通し方 1本か2本か
午後からは6班に分かれて研修内容の実技を行った。

レポート西村良信

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はりま支部 阿瀬渓谷・阿瀬48滝 沢登り

2014年7月27日(日)
【参加者】姫路岳友同人会  5名
      姫路山岳会    2名
      加古川山友会   1名    合計8名

今回の山行は、はりま支部の恒例となっている各会の交流をかねた沢登りを合同で開催しました。曇天ながらじゅうぶんな暑気の中、朝6時半に姫路を出発し、阿瀬渓谷第1駐車場に8時過ぎに到着。予定のメンバーが早々に揃ったため準備を整え、午前8時30分に駐車場脇から入渓する。水は冷たく爽快で、しばらくは単調な河原歩き。時折5~10m程度の滝が随所に現れ、安全確保のため3回ほどザイルを出す場面がありました。沢は全体に明るく大小の多種多様な滝や、流れの急なところ、清冽な水をたたえた淵と変化に富んでおり、やや水量も多く心地よい水を全身に浴び、美しい緑の中、ほどよい緊張感と快適な夏の沢歩きを楽しみ、12時30分にすぐそばの登山道を下って13時30分に出発点の駐車場に戻ってきました。
報告:姫路岳友同人会 I

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2014年クライミング講習会

7月15日から計6回のクライミング講習会に参加させていただきました。
5月のある日、パソコンで初心者対象のクライミング講習会が開かれるのを知り早速申込書を
ダウンロードしようとしたところ開けなく、定員10名なので早くも枠が埋まってしまったのだろうと
思ったのですが念のため確認したところリンクされていなかったとのことで後日申し込みさせて
いただくことができました。
第1回目の講習会、会社帰りに登山研修所に向かいます。
あろうことか前日腰を痛め前にかがむのがつらく座学なので大丈夫だろうとコルセットをしての
参加となりました。クライミングについては全くの初心者で、講習の内容は興味深いものでした。
最後に皆さん自己紹介されたときに皆さん岳連に入られていたりと、申込用紙にもクライミング歴を
書く欄があったのを思い出し本当は全くの初心者対象でではなかったのではないか、場違いなところ
にきてしまったのでは思うのでありました。2回目の講習会、腰も治り万全で挑んだのですが、
初めて人工壁を見たとき、あまりの高さと垂直ではなく手前に少し傾いておりこんなところ登れるの
かと少々心配になりました。案の定、ほんの数メートル登ったところで力尽きてしまいまたもや
ここまでかと思ってしまうのでありました。
3回目クライミング、ビレーのトレーニング、手足の動かし方をご指導していただくも登りだすと思うよう
にいきません。4回目研修所に向かうも途中から雨、今日は中止だろうと王子公園駅について電話で
確認するも皆さん集合されているとのことで急いで向かう。雨はあがりましたがホールドが一部濡れて
滑ります。難しい。5回目、研修所での最終日、人工壁と懸垂下降の説明を受け終了。
6回目、いよいよ堡塁岩での講習。朝から微妙な曇り空。集合場所である駐車場に到着。皆さん集合後
現地に向かう。静かな山を下ると堡塁岩、岩登りをしている人の多さにびっくりする。
研修所の人工壁とは違い高さもあり見た感じつかむところがあまりなさそうな、少々不安になるが
アドバイスを頂きながら何とか登ることができ、あまり余裕はなかったものの岩の上から神戸の美しい街並みも見ることができました。
あいにくお昼過ぎに雨が降り出し撤収。その後研修所の人工壁で練習させていただき終了。
このたびの講習では、経験豊富な多くの講師の方に親切に指導いただけたことありがとうございました。
クライミングの楽しさを知る機会に今回出会えたことうれしく思います。
                    (記録:H.T)

クライミング講習会に参加して
基礎をきちんと学びたくて今回参加させていただきました。
知ってはいたけど初めての登山研修所での人工壁のクライミング。トップロープで
降りる時には空中に放り出されたような感覚でした。
そのうち、高さにも慣れ少しずつクライミングの感覚が掴める様な気がしました。
最後の堡塁岩での実技は、雨で短い時間でしたが、不得意部分もなんとなくわかってきました。
登れないと思っていたところがある時ひょいっと登れたりする。それが面白い。
少しだけクライミングの世界に触れられたので、また継続した練習ができればと思います。
教室でご一緒して頂いた皆さんありがとうございます!
そして、講師のみなさん本当にありがとうございます!今後もよろしくお願いします!!
                    (記録:M.M)
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初心者沢登り教室

六月二十九日(日)、比良明王谷での沢登り教室に参加した。出発前、人生初の沢登りということもあって、夏場でも寒いのだろうか、足首までしか川に浸からないのだろうか、はたまた川で泳ぐこともあるのだろうか…と少しの不安と期待に胸が膨らんだ。受講者は私たちを含め六名で、お見受けするところ沢登り経験豊富な方ばかり。これは初心者向けではなかったのかもしれないと、一抹の不安を抱えていると、「若者よ、よく来たな」と言わんばかりに講師の方々に笑顔で迎えられ一安心した。装備一式を貸与して頂き、いざ明王谷へ。
沢に踏み込んだ一歩目、想像以上の水の冷たさと、透き通る水のきれいさに驚いた。この水が琵琶湖に入り近畿住民の飲み水になっているかと思うと、地球の偉大さ、森の水の浄化作用の偉大さを感じた。そんなことを考えていると、沢をガサガサ歩いていたのが、川を荒さないように…とそっと歩くようになっていた。滑らない岩の歩き方、ロープワークを学びながら、様々な滝場を乗り越えていく。小滝に差し掛かったところで、スリル満点の壁を登り、懸垂下降!「自己ビレーしているから落ちないよ、大丈夫!」と言われたものの、何分初めてのことなので、装備の力を信用しきれず、のっそりとびくびくしながら下降する。懸垂下降時、足を踏み外し、宙づりになって初めて装備の有難味に気付いた。難所を乗り越えると穏やかな沢となり、周りの景色を楽しむ余裕が生まれた。川にさす木漏れ日、水の滴る苔、せせらぎの音、全てが神秘的で美しかった。純粋に、もっと多くの人にこの景色を生で見てほしいと思った。
近年、登山ブームとは言われているものの、二〇代の人に山や沢で会う機会は少ない。きっと、危険そう、装備を持っていないからというのが主な理由だろう。今回お世話になった兵庫県山岳連盟ではこのような素敵な機会を準備してくれている。多くの人が利用して、自然の美しさを実感して欲しいと思った。

記録:N.K

「沢登り実技トレーニング」

7月5日~6日、例年兵庫県山岳連盟が開催している、初心者•中高年のための「沢登り教室」に参加しました。7月は台高山系本沢川•白倉又谷の遡行です。メンバーは2名の講師と、受講生3名の計5人です。
5日は生憎の雨であるが、神戸登山研修所を十三時に車で出発、阪奈道から天理市を経て奈良県川上村の定宿である民宿「かわかみ」に到着。宿の温泉で汗を流した後、ビールと家庭料理に舌鼓。食後は蛍を見に沢に向かうが、今年は皆無であった。集中豪雨で餌となる川の虫が流されたた
めらしい。ただし、立派な雄鹿には遭遇した。就寝前の語らいがまた楽しい。
翌日は幸いにも雨が上がって薄日が射しているが、やや肌寒い。7時前に朝食、車で沢の入り口の駐車場に到着。耐寒ウェア、フェルト底の沢登りシューズにゲイター、ハーネスにカラビナ•ヌンチャク、ヘルメット等、準備怠りなく林道から沢に入る。前日が雨のため水は豊富で澄んでいる。流水に踏み入った途端、うんっ冷たい。沢泳ぎは大丈夫かなと不安がよぎる。小鳥の囀りを聞きながら爽やかな朝の川床を、大小の岩の間を歩行するが、滑りやすい石の上でバランスをとるのが中々難しく、よろけながら必死についてゆく。程なく、左の滝から落ちた激しい流れに行く手を阻まれる。巾は5メートルぐらいか。かなりの深さで、ここは泳いで渡らざるをえない。えいっと、思い切って飛び込み、激しい流れに逆らって泳ぐ。対岸の岩肌は滑らかですべりやすく、やっとの思いでよじ登った。大きなナメ滝は右岸のすべりやすい大岩をロープで確保しながら登るが、今年は頑丈な残置ロープがあったので(どこかのパーティーの訓練用か)、それを拝借して難なく通過。かなり時間の節約にはなるが、残置ロープはやはり味気なく、たとえ初級の岩登りであっても、講師が設置する基礎的なロープワークやプルージックの使用法を学び、事後は回収するのが自然ではないかと感じた。大きなヘツリは左岸の大岩を巻くのに苦労するが、今年は水が少なく胸まで浸かって難なく通過。しかし、上流ほど水は冷たく次第に体は冷えてくる。最後の水の湧く深い淵は十メートルほどの泳ぎとなるが、対岸の岩場はすべりやすい上にホールドがなく、やっとのことで引き上げてもらったが、その間に体は完全に冷えきって寒いこと、しばらくは震えが止まらなかった。ここで遡行は終了。左岸の林道を下って駐車場に戻って昼食となった。
帰路は、入之波温泉「山鳩の湯」でゆったりと体を温めた後、川上村で前日に予約していた「柿の葉ずし」を受け取り(これらが沢登りのもう一つ楽しみでもある)、高速道路で帰神した。遠路のドライブ、懇切な沢登りの指導をしていただく講師の方々にはいつも感謝で一杯です。また、ベテラン受講生のK兄妹にもお世話になりました。とくに、モデルのようなN子さんは朗らかで楽しく、パーティーを明るく盛りたててくれました。毎年参加していますが、沢は年々その印象が異なり、沢登りは本当に素晴しいと感じています。また次回もぜひ参加したいと思います(御年七十九歳。後何年続けられるかなア)   (受講生 K)